ステイホーム中の家庭の支出。シンプル化していました。
3月初めに子供たちが休校となり、家族で自宅で過ごす時間がとても増えました。特に4、5月は夫も在宅勤務になり、家族皆ほぼ外出しておりません。
自宅にこもり、家族だけでこれだけの長期間過ごしたのは、これまでにないイレギュラーな状況です。今後もなかなかない状況だと思います。
この時期の記録を残しておきたいと思い、この非常事態下での家庭の状況を「家計の支出」という点から振り返っていきたいと思います。5人家族の、今年の4、5月の支出です。
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取り上げる支出項目
今回は家計の中でも、外出自粛の生活で変わらなかった固定支出(住宅費、保険代、車関連費、学費等)は、省きます。
取り上げる支出項目は、我が家の家計の中で、
- 食料品
- 外食費
- 電気代
- 交際費
- レジャー費(ガソリン代・駐車場含む)
- 習い事費
- お小遣い(私の個人的な支出)
です。大きな変化が見られたり、気になった項目を取り上げました。
家族は、夫、小学生2人、幼稚園児1人の5人家族です。
4、5月の支出(2020、2019年)
2020年、2019年の4、5月の支出は以下のとおりです(単位:円)。
2020年の支出には「0円」が並んでいます。2019年に対して、かなりそぎ落とされたシンプルな支出です。項目別に掘り下げて状況をみていきましょう。
食費・外食費
2020年は、食費は少し増加し、外食費は全く支出がありませんでした。外食費については、そもそもほとんど外出をしていなかったので、当たり前の結果ですね。
食費についてみていきます。
●普段の食材の買い物状況
普段は、実店舗のスーパーで、お買い得な曜日を狙ったり、おトクなお店を選んで買い物をしていました。たまに、パン屋さんや商店街の総菜屋さんも利用していました。
我が家では日常的にお酒を飲むことはありませんが、3時のおやつが欠かせないため、おやつ代も食費に含まれています。お米代はふるさと納税を利用しているため、食費に含まれていません。
●自粛期間中はネットスーパーのみ利用
今回の自粛期間中、食材は楽天西友ネットスーパーのみで購入していました。4月は9回、5月も9回の利用でした。5500円以上だと送料無料となるので、まとめ買いをしています。
ネットスーパーは、私が通常利用するスーパーより価格が少し高いため、食費が相当増えているのではないか、と心配していたのですが、4、5月とも2019年に比べ2000円程度の増加に抑えられていました。思っていたほどの支出の増加は見られませんでした。
●計画的に買い物し衝動買い防止
支出の増加がそれほど大きくなかった理由として、衝動買いが少なかったことがあげられます。
この自粛生活で、ネットスーパーの需要が高まり、配達日時を指定する際に、常に3日後の枠が少ししか空いていないという状況が続いていました。そのため、3日後に必要な食材を考えて購入しなければならないので、計画的に買い物をしていたことが、衝動買い防止に役立ったのではないかと思います。(5/27現在、混雑具合は少し緩和されており、2日後の配達日時にも若干空きがありました)
また、食材が足りなくなっても、自宅にあるものでなんとかしのぎ、次の配達まで買い足すことをしなかった、ということも大きいです。
●ポイント3倍の日を狙って買い物!
2020年4月と5月を比べてみますと、5月の方が8500円支出が少なかったです。これは、ネットスーパーでの買い物に慣れてきたということや、4月は自粛生活の心配から少し買いだめをしていたことがあげられます。
楽天西友ネットスーパーではポイント3倍となる曜日があります。月曜19時~火曜と、楽天カードユーザーなら金曜日もポイント3倍です(私は楽天カードを使っています)。4月の途中に気づき、火曜・金曜に注文する、という注文のリズムができあがりました。
慣れてくると、よりおトクに買い物ができるようになりますね。
●ネットスーパーを日常使いできることが確認できた
ネットスーパーのみの食材の買い出しであっても、食費がそこまで大きくはなっていない、という結果でした。この結果は、これから万一実店舗に行けない状況に再び陥ったとしても、そこまで家計の心配をせずにネットスーパーのみでやっていける、という我が家のモデルケースになりました。
●コロナ後の買い物スタイル
ネットスーパーはとても便利なので、今後もコロナウィルスの心配があるうちは、しばらく利用したいと思っています。ただ、通常の生活に戻り、外食が増えたり、足りないものを買い足すという買い物スタイルに戻ると、家計が厳しくなります。そのときはこれまでやってきた、おトクなスーパーでの買い物に戻そうと思います。
あと、「実店舗に買い物に行く」という行動自体が、体を動かす機会になっていたということを実感しています。今はラジオ体操くらいしか動いておりません。
日常的に動く機会を増やすという点でも、実店舗のスーパーに行くようになるかと思います。
電気代
ずっと家にこもっていたので、電気代が上がっていると思っていたのですが、意外なことに、ずいぶん減少していました。(我が家はオール電化住宅なので、電気代が高いと思われるかもしれませんが、その分ガス代はかかっていません。)
ここには、二つの要因が考えられます。「燃料費調整額」と「省エネ家電の導入」です。
①燃料費調整額について
燃料費調整額とは、世の中の原油価格や為替レートにより変動する値です。電気料金の請求額のところに記載されています。
燃料費調整による割引は以下のようになっていました。
2020年4月 -794円20銭
2020年5月 -601円80銭
2019年4月 -222円24銭
2019年5月 -340円08銭
ここ最近の原油価格の下落の影響が、電気代にも反映されていたんですね。安いうちにガソリン入れておこうとは思っていましたが、電気代にも影響していたことは知りませんでした。
②省エネ家電の導入について
今年の電気代が安くなっていましたが、電気の「使用量」で見てみると、
2020年4月 380kWh
2020年5月 295kWh
2019年4月 463kWh
2019年5月 436kWh
です。
ずっと自宅にいるのに、「電気代」「使用量」ともに、2020年のほうがずいぶん少ないのです。
●ステイホームでの電気使用状況
平日、子供たちは、日中ほとんど学校課題をこなしていました。3時ころから、自由時間としてゲームをしていたので、電気を使用する状況としては通常時とそこまで変わりません。夫は仕事をしていたので、その部屋の照明やパソコンの電気はかかりました。
休日に関しては、外出してのレジャーがない分ゲーム三昧となっていたため、テレビや照明は、通常よりかなり多く使用していたと思います。
●電気消費量の秘訣は省エネ家電
休日の電気使用量は、特に、昨年より多くかかっていてもおかしくない状況でした。ところが、今年の電気使用量は減っていました。これには、我が家の「テレビ」「照明」に理由があるかもしれないと思いました。この一年で両方とも新しいものに替えたのです。
●プラズマテレビから液晶テレビへ
以前使用していたテレビは「プラズマテレビ」でした。熱を多く発する代物で、テレビをつけていると部屋が暑く感じるくらいでした。
それが3月に壊れたため、新しく液晶テレビを購入しました。液晶テレビだと、電源をつけても熱くなりません。説明書を見ると、「待機電力がとても少ないため、主電源は入れっぱなしでも問題ない」旨の記載がありました。
実際、プラズマテレビの中には、液晶テレビの2倍の消費電力が発生してしまうものもあるようです。今年の4月は、液晶テレビであったことが、我が家の電気使用量の減少の大きな要因であったと思います。
●照明をLEDへ
この一年で、我が家のよく使用する部屋の照明を、LEDに変更しました。これは節電を考えていたわけではなく、災害対応としてでした。これまでのシーリングライトは重かったので、軽いLED照明なら、頭上にあっても安心だと思ったのです。
また、LED照明の値段も下がってきたということもあります。
使用頻度の高い部屋を軒並みLEDに変更したことも、電力使用量の減少に大きくかかわってきたのだと思います。
想定していなかった、自粛生活となったのですが、たまたま省エネ家電に変更したことが功を奏したということでした。
交際費・レジャー費
2020年4、5月は外出もせず人にも会わなかったので、この項目はほぼ使用しませんでした。
唯一、2020年4月のレジャー費として1524円の支出があるのですが、これは写真データをフォトブックにした代金です。これまでの家族写真を一年ごとにフォトブックにしており、この作業をするには、この外に出られない状況でかえって集中できたと思います。
●在宅でのレジャー
今年の4、5月に、家族がレジャーとしてしていたことは、ゲームがとても多かったです。このゲームを3月に購入しているので、自粛期間中のレジャー費が全くなし、というわけではありません。また、3月に、自宅での楽しみとしてVRゴーグルも購入しているので、ゲームとVRゴーグルで3月に12000円ほど支出がありました。
2019年の外出してのレジャー費(4月11133円、5月11944円)と比べると、3~5月の間のレジャーとして12000円使ったということになるので、月当たりにするとやはり各段に少ないですね。ゲームやVRゴーグルは、その一回だけではなくて、一度買えばしばらく遊べますしね。
ただ、昨年のレジャーもとても豊かな時間でした。昨年行ったアイススケート、せっかく子供たちも滑れるようになったのに、今シーズンは行けませんでした。
●友人とのおしゃべりにZoomを使用
外出せずに行った外部との交流としては、通常の電話やLINEのトーク、LINEのビデオ通話と、Zoomでのおしゃべりです。電話は受けただけですし、LINE、Zoomは無料で利用しているので、特に支出はありませんでした。
Zoomはとても未来的ですね。新しい社交のスタイルを体験できました。
●落ち着いたらやりたいこと
完全自粛生活でしたが、この状況でできる方法で、レジャーや人との付き合いし、それなりに楽しんで過ごしていたと思います。私は自宅にこもる生活があまり苦にならないのですが、コロナが落ち着いたら、山や海などの人気の少ないところで、思いっきり深呼吸したいと思っています。おいしい空気が恋しいです。
落ち着いたら、友人や、会えていない親や親せきにも、ゆっくり会いたいですね。
習い事費
習い事に関しては、この間は中止となったため、支出は0円でした。一部は6月から再開するので、再び月謝が発生します。
習い事の他に、小学生2人は、通信教育をやっているので、これは通常通りやっていました。ただ、支払いを年払いでしているため、4、5月の支出はありませんでした。
2か月間丸々習い事がなかったので、いざ再開したときに、子供の気持ちがどれだけついて行けるかは、注視しなければならないかなと思います。学校も分散登校になり、再び環境が変わる中で、習い事までしている精神的な余裕があるのか、少し心配しています。
お小遣い
これは私の個人的な支出です。2019年には、手作りアクセサリーのパーツや、ヨガクラスの支出がありました。
自粛生活中では、アクセサリーはおろか、化粧すらしていませんし、ヨガはYouTubeで見てやっているので、自分の個人的な支出はありませんでした。
この状況で不満があったかと言うと、そんなことはありませんでした。ブログを始めたり、興味のあるYouTubeを見たり、お菓子作りをしたり、読んでいなかった本を読んだり、それなりに充実しています。
そもそも、子供の家庭学習を見たり、幼稚園児と一緒に遊ぶことで、けっこう時間があっという間に過ぎてしまいます。家庭学習を見るのは、大変でもありましたがとても良かったです。親子でじっくり話せる、よい機会になりました。
美容院代も、いつもはお小遣いから支出していました。ですが、1年ほど前から行かなくなり、友人に遊びがてら切ってもらったり、自分で切ったりして、過ごしていました。この自粛生活中にもセルフカットをし、まあこの程度ならいいかな、というヘアスタイルでいます。(決して上手ではありません!上手になったら、セルフカットの方法を記事にしたいところですが)
通常の生活に戻っても、あまりお小遣いとして支出するものはないかな、と思います。支出として考えらえることは、友人とのお茶代やランチ代くらいでしょうか。それも少なくなってきていますが。
夫の支出の変化
夫の支出額までは把握していないのですが、夫に聞いたことろ、ずいぶん支出が減った、との話でした。
●交通費と通勤のストレスがなくなった
4月に自宅待機になり、5月からテレワークになったことで、交通費がなくなりました。交通費に関しては、その代金だけではなく、片道2時間弱かけていたので、その時間がなくなった、ということがとても大きいです。通勤のストレスもなくなりました。
●プチ贅沢が減った
普段は仕事中にペットボトル3本飲んでいたり、夕方にはお菓子を食べていたようなのですが、その支出がなくなった、とのことでした。ペットボトル3本、お菓子一つを毎日消費するとなると、仮にペットボトル一本150円、お菓子120円とすると、
(150円×3+120円)×20日=11400円
と、大体11400円かかります。これがなくなったのも大きいですね。
夫は手作り弁当を持って行っていたので、ランチ代はもともと発生していません。
6月もテレワークのようなので、夫の支出は引き続きシンプルなままでいけそうです。
外出自粛期間の支出を振り返って
●シンプル化をきっかけに丁寧な支出を心がけたい
支出の中でも、変化の生じた項目に着目しましたが、2020年4、5月はとてもシンプルになっていました。外食費・交際費・レジャー費・習い事費は、ほとんど発生していませんでした。
このデータは、今後万一のことがあったとき(職を失ったり、収入が減少したり)のための、よい参考値になると思います。生きていく上で、本当に必要なものは食費で、上記4項目は万一の場合は減らすことができます。
4項目の合計額は、2019年4月は37660円、5月は35880円です。この程度の額を減らすことが可能である、という参考値を得られました。実際に起きてほしくはありませんが。
この外出自粛という状況は、これまでの生活で当たり前に行っていた行動が、いったんリセットされた時期であったと思います。
いったん家計の支出がシンプルになったことで、本当に必要なものなのかどうかを、考えるきっかけになりました。
●生活を支えてくれる人たちへの感謝
私は自宅にこもって過ごしていましたが、こういう生活がでいるのは、この間にも仕事をしていてくださる方がいるおかげであると、とても実感しました。
実店舗で買い物せずに済んでいるのも、ネットスーパーの方が荷物を届けてくださるおかげです。ゴミを出せるのも、収集してくださる方がいるからです。学校の先生方は、刻一刻と変化する状況の中、子供たちの課題の準備をしてくださっています。
外出自粛で人とは接していませんが、周囲の人たちのおかげで、自分たちが暮らしていけるんだ、ということを強く感じています。この感謝の気持ちを忘れずにいようと思います。
新しい生活様式での暮らしが始まるにあたって
来月からは、小学校の分散登校や、幼稚園の分散登園が始まります。コロナウィルスが終息したわけではないので、「感染予防をする」ということと「経済活動」や「社会活動」といったものを両立していく必要があります。まさに、新しい生活です。
外出自粛生活の中で、私が困っていたことは「運動不足」です。3か月程度なら、運動不足であってもあとで挽回できる、と考えていましたが、これが長期になると、やはり工夫しないといけないな、と考えています。
人の少ない時間でのジョギングやウォーキングは、始めていこうかと思います。
今後も状況は刻一刻と変わることでしょう。また完全な外出自粛生活に戻るかもしれません。変化に柔軟に対応できるよう、心と体を整えていきたいと思います。
一人一人に、さまざまな外出自粛の生活があったと思います。振り返って見ると、何か気づきがあるかもしれませんね。
長文をお読みいただき、ありがとうございました。