歩歩是道場

日々の暮らしが学びの場。小さな一歩を積み重ねていくブログです。

様々な試みからシンプルな方法に収まる。肌断食の話。

20年前に、キャッチセールスにつかまり、高額化粧品の2年ローンを組んだ経験があります。

それが今では肌断食をしているため、基礎化粧品代はほぼゼロです。

今回は、ローンを組んでまで化粧品を買っていた当時を振り返りつつ、肌のお手入れや身だしなみについて、掘り下げて考えていきたいと思います。いろいろ手放した今は、気持ちが楽です。

手作り化粧水や、肌断食のことを書いていますが、合う合わないがあると思います。あくまで筆者の体験談ですので、その点はご了承ください。

 

以下の目次から、読みたい内容にダイレクトにいくことができます。適宜ご利用ください。 

 

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高額化粧品を使っていた頃

購入した経緯

約20年前、渋谷で声をかけられました。

「無料で肌診断できるので、お時間があればいかがでしょうか」といった具合いでした。

好奇心旺盛で怖いもの知らずでしたので、軽い気持ちでついていきました。

 

雑居ビルの地下のお店でしたが、店内は明るい雰囲気でした。

肌診断をするとのことで、ブラックライトで照らした状態の肌を見ることになりました。「影の部分は、ニキビ予備軍です」との話で、私の肌に効果があるという化粧品セットのサンプルを持ってこられました。

筆者は小学生からニキビに悩まされてきたこともあり、当時は肌に対するコンプレックスがあったように思います。ニキビ予備軍との言葉を聞いて、けっこう真剣に話を聞くようになっていました。

 

化粧品はセット内容は、記憶の限りでは以下の通りです。

  • クレンジング
  • 洗顔せっけん
  • 化粧水
  • 乳液
  • イオン導入器
  • イオン導入器用の美容液(ビタミンCとか)

 

これらをしっかり使うことで、数年後のニキビ予備軍はなくなる、ということです。実際に手に試してもらったり、使い方を教わったりしていました。

 

金額の話になり、2年分で20万円とのことでした。

そんな大金払えないというこちらに対して、2年ローンの提案があり、

「月々1万円なら、普通の化粧品を使ってもそれくらいいきますよ」

との言葉に、その場で契約をしてしまいました。

帰りに渋谷の街を歩いていて、「買っちゃった‥」と妙にソワソワしていたことを覚えています。

 

この年利が10%だったので、20万円の物を2年で24万円で購入しているんですよね。今なら絶対にローンは組みません。

また、キャッチセールスで予定外のタイミングで高額商品を購入したのですが、今なら高額商品がほしければ、自分で探して自分のタイミングで購入します。

ちなみに、当時、「クーリングオフ」という言葉は知らなかったです。

 

手の込んだお手入れ

後日、一人暮らしの家に、段ボールに入ったたくさんの化粧品が郵送されてきました。

不相応に高額な化粧品を買ってしまったわけですが、商品自体は悪い物ではなく、しっかりしたものでした。懇切丁寧なお手入れ方法のお手紙や、電話相談などのアフターサービスもありました。

 

たくさんある化粧品を見て、なんだか楽しくなってきました。肌のお手入れはこれまで自己流だったため、お手入れのやり方がしっかりあって、それに基づいてやっていくことが、新鮮だったのです。

 

お手入れ方法は、クレンジング+洗顔+化粧水+乳液で、スペシャルケアとして週1、2くらいイオン導入器を使う、という感じでした。

実際に効果はあったと思います。スペシャルケアをした翌日など、自分でも肌が整っていると感じました。周りからもほめられたりしていました。

 

そうして、月1万円の返済をしつつ、化粧品を使用していき、2年で完済しました。途中無くなった化粧品もあったのですが、金額が私には高かったので、同じ商品を買い足したりはせず、ドラッグストアなどで購入していました。

イオン導入器は一応残しておきましたが、使わないまま、数年後に手放しました。

 

丁寧にケアするということは、けっこうおもしろかったです。丁寧にお手入れした結果が自分の肌に出てくるので、達成感がありました。

自分のことがわかったという点では、この高額化粧品も、意味のある人生経験の一つだったのかもしれません。

また、この経験で、ローンや金利というものがどいういうものなのか、身をもって学びました。

 

女性固有の支出に対する違和感

結婚して、家計を預かるようになると、「化粧品代の支出」がとても気になるようになりました。夫には発生しない支出項目なのに、私だけ発生している。

今では男性でも化粧をする人が増えてきているようですね。夫が化粧をする人だったら、私の化粧品代は気にならなかったかもしれませんが、私の夫は化粧をしません。

そして、私は化粧を特別な思いでやっているわけではありません。「清潔感」と「最低限の身だしなみ」があればよい、という考えです。仕事上化粧が必要、というわけでもありません。

それなら、この項目はシンプル化させていきたいと思いました。家計の節約にもなるので。

 

朝の水洗顔+手作り化粧水+NIVEA

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そこで10年ほどやっていたのが、「朝の水洗顔」「手作り化粧水」「NIVEA」です。

 

朝の水洗顔は、朝はそこまで汚れていないので、洗顔料を使って洗うと肌を過剰に洗ってしまう、という考えが元になっています。

周囲でもやっている人が多かったので、取り入れました。

 

手作り化粧水は、本やネットで調べ、「精製水+グリセリン+エッセンシャルオイル」で作っていました。エッセンシャルオイルはラベンダー、ゼラニウム、フランキンセンスあたりをよく利用していました。

尿素を入れていた時期もあったのですが、固くなった皮膚をやわらかくする成分があるのですが、使いすぎると乾燥肌になってしまうとのことで、やめました。

防腐剤は使っていないので、冷蔵庫に入れておきます。

 

NIVEAクリームは、「NIVEAは高級化粧品の成分とほぼ同じ」という話をよく聞くようになり、使いはじめました。

裏をしっかりとったわけではなかったのですが、あちこちからNIVEAの話を聞いていたし、実際にNIVEAの青缶がブームにもなっていました。

500円くらいなので、気軽に使えます。

 

肌がものすごくきれいになる、という実感はとくにありませんでしたが、日々問題なくお手入れできました。

アロマテラピーを暮らしに取り入れる、ということは面白かったですね。そのときの状態やほしい効果によって、エッセンシャルオイルを使い分けられますし、香りにもとても癒されます。

とにかく、そこそこの肌状態になるお手入れで、基礎化粧品にかかる支出が大幅に減ったのでした。

 

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肌断食

図書館で借りた本で肌断食を知る

昨年秋、図書館でたまたま「非接触生活」に関する本を借りました。

こちらの本です。 

「何もつけない」美肌術

「何もつけない」美肌術

 

 

本には、基礎化粧品や化粧品に含まれている界面活性剤などが、肌を保護する常在菌まで奪ってしまい、肌自ら潤う力を弱めてしまっている、ということが書かれていました。

そのため、肌には極力化粧品は使わないで、肌本来の力を蘇らせましょう、とのことです。

肌断食では、宇津木式や佐伯チズさんの方法が有名ですね。

 

こちらは2012年の宇津木式のソフトカバーの本です。

 

 こちらは2014年の宇津木式のKindle版です。

 

非接触生活の本でも同じようなことが書かれていました。

これまでも基礎化粧品のシンプル化を進めていましたが、さらにシンプル化できるんだ、ということに、なんだか衝撃を受けました。

クレンジングでの化粧落としや、洗顔料で洗う過程で、汚れと一緒に肌本来の潤い成分も落としており、その落とした潤いを補うために化粧水+クリームをしていた、ということに、とても違和感を感じたのです。

汚れだけ落とせればよいわけで、肌の潤いまで落としてしまうのは過剰です。

 

早速、肌断食を始めることにしました。

 

肌断食を始めてすぐは肌が荒れていた

肌断食の初日に、水洗顔だけして、化粧水をつけずに過ごしました。そのときはとてもつっぱりました。

本には、これまで化粧水など習慣的にしていた人は、肌が甘やかされてきたから、しばらくはつっぱりこともあるが、しばらくしたら落ち着く、とのことでした。

その日は肌が痛いまま寝ました。翌日にはつっぱりが気にならなかったです。

 

日中は、帽子とマスクで日よけをしつつすっぴんで過ごし、朝晩は水洗顔のみ、という方法をとっていました。始めてからしばらくは、肌にあらゆる悪いものが出てきていました。白い角栓や細かなニキビです。鼻周りやあご回りが、特にひどかったです。

本によると、肌断食を初めて1、2か月ほどは、皮脂が過剰に出すぎてしまったりする反応が出るようです。ここを乗り越えると、肌が整ってくるということでした。

この時期はマスクと帽子でかくして乗り切りました。自宅では気にする人などいなかったのですが、実家の母からは大いにつっこまれました。

何十年も基礎化粧品を毎日使っていたのを突然やめたので、肌の反応はものすごかったです。汚かったです。

 

そんな状態であってもめげずに続けるうちに、徐々に皮脂の過剰分泌も収まり、キメが整ってきました。

 

現在の取り組み方と肌の状態

今のお手入れ方法は、以下のように落ち着きました。

  • 朝は水洗顔。必要であれば、ミネラルファンデーションや日焼け止めを使用
  • 夜は、化粧や日焼け止めを使ったなら石鹸で落とし、使っていなければ水洗顔。

とてもシンプルです。

特に最近では感染対策でマスク着用が日常になっているので、化粧もほぼしません。

 

肌の状態は、とてもきれいというわけではないですが、まあまあよいです。

過剰に皮脂が分泌される、ということはありませんし、つっぱることもありません。

もしもよい化粧品を使っていたら、もっとよくなるかもしれませんが、何にもせずに今の状態でいられるなら、今の方が気軽でいいです。

肌断食を始めて8か月ほど経ち、今ではこのやり方がすっかり暮らしになじんでいます。

 

ローンで買ったイオン導入器はすでに処分したのですが、昨年、海外駐在になった友人から、「使えないから」とのことでイオン導入器を譲り受けました。

イオン導入器のクレンジング機能は、肌断食でも使えるかもしれない、と思っています。

普通の水洗顔では落としきれない汚れを、水を浸したコットンで美顔器のクレンジング機能を使って落とせば、よりきれいに落とせるかもしれません。

肌の保湿成分まで落とすようだとイマイチですが、せっかくイオン導入器があるので、今後検証してみようと思います。洗顔料を使わずに、水でしっかり落とせたらいいですよね。

 

◇◇◇◇◇

 

高額基礎化粧品、手作り化粧水、肌断食と、さまざまな方法を試してきました。

自分にとって肌をお手入れする上で大切なのは、「清潔感」と「最低限の身だしなみ」です。そのために必要なことを、なるべくシンプルに行っていきたいと思います。

 

ローンを組んでまで化粧品を買った当時は、そこまで自分のことを深く考えていなかったと思います。高額化粧品を買ったけれど、その当時、自分自身の中で化粧品の優先順位が高かったわけではありませんので。

こだわりを持って化粧をするならば、ローンを組んでの高級化粧品もOKだと思いますが、私はただ、キャッチセールスの話に流されただけです。

 

自分の頭で考えるって大事ですね。社会勉強でした。