寝る前に瞑想タイムを取り入れる
瞑想というと、お寺で座禅を組んで、気を緩めるとお坊さんに板で肩を叩かれるものを想像します。
お寺に行けなくても、心を整える行動を、生活の中に取り入れられたらいいですよね。
今回は、私がやっている瞑想タイムの話です。何も考えずに、今の自分をただ感じるだけの時間がけっこう好きです。
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寝る前の瞑想の様子
いつも子供たちと一緒に布団で寝ています。
電気を消すと、子供たちはしばらくおしゃべりをしていますが、私はおしゃべりには参加しません。
ただ自分がしている呼吸に意識を向けます。
口から息を吐き、鼻から空気を吸います。思いっきり吐ききることで、吸うときは自然と空気が取り込まれます。
手や足の重さを感じることもあります。いろんな感覚を感じたら、その感覚をそのまま受け取ります。
雑念が生じたら、再び呼吸に意識を向けて、自分の状態をただ感じることに戻ります。その繰り返しです。
そうしているうちに寝てしまうことが多いです。
瞑想を生活に取り入れている理由
意識的に、寝る前の時間を瞑想タイムにしているのには理由があります。
寝る前にポジティブなことを考えたり、アイデアを練っていると、頭が興奮状態になり眠れなくなってしまうことがあるからです。
また、思考をそのままほっておくと昔の出来事を思い返してしまったり(特にネガティブなこと)、余計な心配事や不安が頭をよぎることがあります。
瞑想をすると、頭の中のゴチャゴチャした考えから、離れることができます。
そして、日中は実にたくさんの情報や刺激に触れています。人と接することもそうなのですが、今はスマホが身近にあるため、空いた時間についついスマホを手に取ってしまいます。
隙間時間に簡単に情報に触れられるスマホがあることで、情報や刺激から離れる時間というのは、今の生活ではなかなかありません。
そこで、意識的に「寝る前の時間を瞑想タイムにする」と決めています。以前は寝室にスマホを持ち込んでいたこともありましたが、今はしないようになりました。
今は、ただ自分の内側を観ているだけの時間が、とても贅沢に思えます。
なんとなく過ごしていると、余計な考えに囚われてしまったり、さまざまな情報に引きずられてしまいがちなのですが、そのような状態からニュートラルな状態に戻す手段が、瞑想だと思っています。
できるだけ自分がニュートラルな状態でいたいので、瞑想を行っているというわけです。
いろんな場面で行われる瞑想
ヨガでも、自分の呼吸を意識して行いますよね。ヨガの心地よさって、ポーズをとることでストレッチの効果もあるのですが、自分の心を洗い流すような、心のデトックス効果もある気がします。
ランニングもそうです。外を走っているので、景色やいろんな音にも触れるのですが、走りながら、自分の呼吸を気にしたり、足の重さを感じたり、自分と向き合う時間でもあります。
欧米では、「マインドフルネス」としてGoogleなどの企業の研修に取り入れられているようですね。集中力を高め、ストレスマネジメントの効果があるようです。
マインドフルネスの効果は、日本でも科学的・学術的に研究されており、心理学・精神医学・宗教領域の専門家からなる「日本マインドフルネス学会」があります。科学的にも、瞑想の効果が期待されているのですね。
昔、臨床心理士によるカウンセリングを受けた際に「リラクゼーション法」というものをやったことがあります。椅子に座った状態で、手の先の重さや温かさを感じるというものでしたが、これも今思うとこれも瞑想に近いもののだったように思います。
瞑想というと宗教的な印象を受けますが、宗教の場面だけではなく、さまざまな場面で取り入れられています。
呼吸のポイント
瞑想をするときの呼吸は腹式呼吸です。
丹田(おへその下約7.5㎝のところ)に意識を集中します。そして、まずは吐ききります。吐ききれば、その後は空気を自然に吸うことになります。深い呼吸は血流をアップさせ、リラックス効果をもたらします。
緊張しているときや、心が落ち着かないときなど、深い腹式呼吸でしたらいつでもどこでもできます。
呼吸の仕方は、以下の本を参考にしています。作者の枡野俊明氏の禅僧としての観点から、いろんな場面ごとで所作を整える方法が書かれています。 読んでいてスーッと心が軽くなります。
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私の場合は、瞑想をしていてそのまま寝てしまうので、もしお寺の修行の場面でやっていたらお坊さんに怒られてしまいそうです。
日中は子供と接していて、ゆっくり自分に意識を向けることとは程遠い生活をしているので、自分の生活を変えずに瞑想をする時間をとろうと思ったら、夜寝る前がちょうどよかったのです。
わざわざ瞑想の時間をとると、やることが負担になってしまいそうなので、今は無理なくこのやり方でいいかなと思っています。おかげでぐっすり眠れています。
私はこの時間が好きなのですが、きっと子供たちには理解されないでしょうね。