家具を手放す難しさ、取り入れる難しさ
家具は一度購入すると、長い付き合いになります。
今回は、我が家のラタンテーブルの話になります。
時代を共にし、ライフスタイルの変化に伴い、その付き合い方も変わってきました。
コーヒーを飲むくつろぎのスペースであったこともありました。テーブルとしての役割を終え子供たちの遊び道具になったこともありました。
この度手放す決断をしたので、この機会に我が家のラタンテーブルの様子を振り返りつつ、「家具を手放す・取り入れる」ということについて考えていこうと思います。
- ラタンテーブルとの出会い
- 時とともに変化する使われ方
- テーブルとしての役割の終わり
- 子供の遊び道具としての新たな役割
- 物の管理者を変えるということ
- 手放すことを決断
- 家具を手放す難しさ、取り入れる難しさ
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ラタンテーブルとの出会い
旅行にはまっていた大学生のころ、自宅でも旅行気分にしたいと思い、部屋をアジアンテイストにしていました。
当時は周囲でネットショッピングをする人が出始めていたので、筆者もYahoo!ショッピングを眺めるようになっていました。そこで見つけたラタン製のカフェテーブルに一目ぼれし、8000円くらいで購入しました。
円形の枠にラタンが編まれたテーブルトップで、部屋にあるだけで一気にリラックスした、アジアンリゾートの雰囲気をかもしだします。
実用性を全く求めず、ビジュアル重視で購入したものでした。
時とともに変化する使われ方
このテーブルは、一人暮らしの2カ所、実家、そして、結婚後の2カ所と、5つの場所で20年ほど共にしてきました。
一人暮らしのころは、このテーブルはとても輝いていました。地方住まいでゆとりのある部屋だったので、この円形テーブルが部屋のアクセントになっていました。ホームパーティーもよく開いていたので、料理を置いたりお皿を置いたり、リラックスした雰囲気の一助になっていたと思います。
実家住まいのころは、6畳の部屋にベッド・デスク・ラタンテーブルと置いていたので、とても狭かったです。このテーブルは単なる物置きになっていたのですが、なかなか処分できずにいました。
結婚後の一件目の家では、部屋の中でラタンテーブルを生かせる場所がなく、ベランダに置いていました。ベランダにテーブルがあると、部屋が増えたような感じがします。ですが、外での吹きさらしの間に、急速にラタンテーブルの劣化が進んでしまいました。
二件目の家では、はじめは部屋のインテリアとして利用しようとしたのですが、この「円」という形が置く場所に悩みました。
たまに使うテーブルということで、結局は物置部屋に置いやられていました。
テーブルとしての役割の終わり
今年の初め、たまたまリビングにラタンテーブルを置いてたところ、テーブルの下に劣化したラタン素材がぽろぽろ落ちていました。
子供たちも、この乾燥しきったラタンを折るのが楽しかったようで、近くによってはパキパキするのが癖になっていました。
まだ物を乗せることはできていたのですが、この乾燥具合はいよいよ手放す時期が来たんだろうと判断し、「全部パキパキしてOK!」と子供たちに伝えました。子供たちは喜んで思いっきりパキパキしていました。
こうして長年付き添ったラタンテーブルは、ほんの数分で骨組みだけになりました。
もはやこれはテーブルではありません。
粗大ごみの申し込みをするときの品名は、「テーブル」?「なぞの金属枠」?やはり「テーブル」かな。そんなことを考えていました。
子供の遊び道具としての新たな役割
子供たちに処分することを話すと、彼らは猛反対。
上にクッションを乗せて座ってはくつろいでいたり、手作りのパラシュートのおもちゃをかけていたり、これまでとは全く違う使い方で楽しんでいました。
処分を急いでいたわけではないので、子供たちが使いたいと言うので使ってもらうことにしました。テーブルだったものをテーブル以外の用途で使うという、固定概念を打ち破るような発想が、子供たちの想像力を自由に膨らませる上でよいことだと思ったので。
テーブルとして使われなくなり、骨組みだけになってしまったラタンテーブルは、子供たちの手によって再び輝きを取り戻したのでした。
物の管理者を変えるということ
子供の遊び道具となったラタンテーブルは、もう私の管理下ではありません。
このテーブルを見ていると、たまに粗大ごみに出したい欲求が湧いてくることがあるのですが、そういうときは「この所有者は子供たちであり、私の管轄外だ」と思うことにしています。
子供の物の管理は子供に任せて、自分が管理するものを一つ減らしているのです。管理するものや決断することが多くなってしまうと、やるべきことや大事なことに時間を割けなくなってしまいます。
幼稚園児の娘の物の管理はまだ私がやりますが、小学生の物の管理は本人たちに任せています。
手放すことを決断
この度、ご近所さんから娘の自転車を譲り受けることになり、子供部屋に自転車を置くことになりました。
子供部屋にラタンテーブルを置いていたので、ここに自転車がくるととても部屋が狭くなってしまいます。なので、「ラタンテーブルを処分したい」との話が出ました。
子供たち、最初は遊んでいたのですが、最近では全く遊んでいませんでした。枠組みだけになった当初は新鮮でおもしろかったのでしょうが、あるのが当たり前になると、飽きてしまうのでしょうね。
ラタンテーブルは粗大ごみに出すことになりました。
【8/5追記】
粗大ごみの申し込みをし、明日収集してもらうことになりました。400円かかりました。部屋も気持ちもすっきりしますね。
家具を手放す難しさ、取り入れる難しさ
我が家のラタンテーブルですが、テーブルとしての全盛期は一人暮らしのころの3年くらいだったと思います。
ところが、結局20年一緒にいました。なかなか処分ができないものです。もう少し状態が良ければ、ジモティに出すということも考えられましたが‥。
そう考えると、家具を家に取り入れるということ自体が、いかに難しい作業であるかということがわかりますね。
ライフスタイルも変化するし、好みも変わるかもしれません。また、家族がいたら家族の意向とすり合わせをしなければなりません。それらを満たす家具を探すのは大変です。
結婚当初に揃えた家具は、そのときなりにしっかりと考えたつもりだったのですが、10数年経つと好みや状況も変わってきています。
今では家具のサブスクリプションサービスもあります。一時的に家具が必要という場合は、こういうものを利用するのも合理的な考えですね。
◇◇◇◇◇
今回は、我が家のラタンテーブルの使われ方から、家具を手放すことや取り入れることについて考えました。
時代を共にし、その時なりの使われ方をしてきたラタンテーブルでしたが、「実用性を考えない家具を買う」という機会は今後はないと思うので、それはそれで良い経験となりました。
今は特に新しい家具を必要としていないので、今ある家具を大切に使っていこうと思います。
もしも今後新しい家具を買うことになったら、きっと慎重になりすぎて簡単には選べないと思います。昔は軽さや勢いがあったのですが。
ラタンテーブルの様子が変化してきたように、自分自身も変化しているのだと思います。まさに諸行無常ですね。