歩歩是道場

日々の暮らしが学びの場。小さな一歩を積み重ねていくブログです。

【リペア】傷のついた革バッグ。お手入れして長く使う。

最近よく使っている革の斜め掛けバッグが、傷だらけになっていました。

公園で花火をしたときに、公園内の縁石で擦れてしまったようです。

今回は、あきらめようかと思うくらいに傷ついてしまったバッグを、ダメ元でやってみて復活させたお話です。お手入れをして長く使えるところに、革という素材の魅力を感じました。

 

 

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使い勝手よく最近の定番

10数年前に購入した革の斜め掛けバッグは、最近の定番です。

このところ娘と公園に行く機会が再び増えてきたので、貴重品を肌身離さず持っていられて、両手の空く形が良いのです。

 

リュックのときは、鍵を取り出すのに前に持ってくる動作が地味に大変でした。

斜め掛けバッグでは、バッグの紐がついている金具部分に鍵を取り付け、すぐに取り出せるようにしています。無くす心配もありません。

 

使い勝手がよく、スムーズに行動できているので、気に入っています。最近の筆者のライフスタイルに合ったバッグです。

 

傷だらけの状態

先日公園で花火をしました。子供たちに花火を渡したり、火をつけたり、自分も花火をしたり。今年はお祭りが軒並み中止なので、夏らしいことができてとても良かったです。

気分よく自宅に戻り、ふとバッグを見たところ、バッグ全体が傷だらけです。

傷だらけの革の斜めかけバッグの様子

 

花火を公園内の縁石に置いていたので、その近くで立ったりしゃがんだりしていたため、そのたびに斜め掛けバッグが縁石に当たって傷ついてしまったようです。

 

とても目立つので、このままではさすがに使えません。唯一の斜め掛けバッグなので、買い替えるしかないかな‥。

その日は夜も遅かったのでとりあえず寝て、翌日ダメ元でお手入れしてみることにしました。

 

試行錯誤の結果、目立たなくなった!

ワイヤーブラシでブラッシングしてみる

全体的に同じように傷をつけて、その後カラー入りのクリームで磨いたらどうだろうと思い、自宅にある起毛皮革製品用のワイヤーブラシでブラッシングしてみました。スエードのお手入れ用に購入したものです。

少しブラッシングしてさらに傷が増えたバッグを見て、これはとてもリスクが高い挑戦だと思い、すぐに断念しました。

 

馬毛のブラシでブラッシングするとよいという情報もありました。馬の毛はほどよいコシがあり革製品のお手入れでよく使われています。小さな傷だったら、なじませて目立たなくすることができるようです。

筆者は馬毛ブラシを持っていないのでワイヤーブラシでやりましたが、ワイヤーブラシだとさすがに硬すぎですね。ワイヤーブラシはやはりスエード用です。

 

革靴用クリーナーで磨く

自宅にあった革靴用の汚れ落としを使ってみることにしました。

ダイソーで購入したもので、成分は「ろう・油脂・有機溶剤」となっています。

 

革靴用靴クリーナーとウエス

 

この靴クリーナーを、古い布を使って、目立たないところから磨いていきました。

すると、おもしろいくらいに目立たなくなってきます。

 

筆者は張り切ってクリーナーを使いすぎたようで、革に多少色の濃淡ができてしまいました。とはいえ、傷ついていた状態よりかはよっぽどよくなりました。

仕上がりはこちらです。

お手入れ後の革の斜めかけバッグ

 

全体的にあった目立ちまくる傷が、全体的になじんで、目立たなくなりました。これならまた使えます。

色の濃淡はありますが、これは革の味ということにしておこうと思います。

 

革製品のお手入れについては土屋鞄製造所のサイトに書かれていました。コツとしては、少量のクリームを素早く全体に塗り広げて、乾かしたのちに乾いた布で全体を拭く、とのことでした。丁寧にお手入れすると、物に対する愛着が湧きますね。

お手入れ – 土屋鞄製造所

 

経年変化を楽しめ、気軽にお手入れできていい♪

今回の斜めかけバッグは、10数年前に雑貨屋さんで1万円程度で購入したものです。

購入当時はもう少し薄い茶色だったのですが、ずいぶん濃くなってきました。

 

目立つ水のシミができてしまったときは、バッグ全体を湿らせる方法をとりました。シミを全体になじませてから干すことで、シミを目立たなくしました。

シミができたり、傷がついたり、その都度お手入れして今の形があります。革製品の少しずつ変化する様子が、使っていてとてもおもしろいです。

デニムにも同じようなところがありますね。色落ちなどの変化する様子が、おもしろいです。

 

筆者の斜め掛けバッグは、元々素朴でシンプルなデザインなので、気軽にお手入れできるところも良いです。仕上がりが完璧でなくても、許される気がするからです。

デザイン性が高すぎたり、ハイブランドの商品だったりすると、大きなメンテナンスは自分ではできません。

生地が擦れてしまったCOACHのバッグを持っているのですが、このバッグは自分ではどうにも直せず、収納として使っています。

その内容はこちらに書いています。

neutrallife.hatenablog.com

 

今回のことで、自分で躊躇なくメンテナンスができるバッグの方が、持っていて気が楽だなと思いました。自分で気軽にお手入れできたら、なんだか自由な気がしてきますしね。

 

革製品に対する心境の変化

革製品は昔から好きだったのですが、最近では積極的に購入することを控えています。

この革を得るために、動物の犠牲があることを思うと、すっきりと「ほしい!」とは思わなくなってきたのです。

以前は、革製品を見ても動物を思い浮かべることはありませんでした。

ステラマッカートニーなどの動物製の素材を使わないデザイナーの登場や、ビーガン(動物性食品を食べず、動物製品を使わない人)が少しずつ増えてきていることで、筆者自身の意識も少しずつ変わってきているのかなと思います。

 

だからこそ、今すでに持っている革製品は、メンテナンスをしながら大切に使っていきたいと思いました。

革という素材の変化していく様子は、やはり好きです。

 

◇◇◇◇◇

 

今回は、傷のついた革のバッグの手入れをして再び使えるようにした、というお話でした。

傷を見たときはショックでしたが、またいつも通りに使えるようになったので良かったです。

革製品のお手入れをされる際には、クリーナーは少量で、目立たないところから磨いてみてくださいね!革製品は決して安くはない代物なので‥。