【リペア】ひざに穴の開いたデニム。繕う楽しさ。
デニムの膝に穴が開き、ミシンで補修した話を以前書きました。
このときはミシンで補修をしたものの、履いているうちに直したところからまた小さな穴が開いてしまいました。
今回は、このデニムを再度補修したお話です。
部屋着で過ごすことが大幅に増えたので、失敗しても部屋着にしてしまえばいいので気が楽ですね。
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再度穴が開いたデニムの状況
前回の補修では、裏に接着芯を付けて、ミシンでジグザグに縫って穴をふさぎました。
この度ミシンで縫った箇所から穴が開いてしまいました。
補修をした部分というのは、通常の部分より弱いですね。膝を曲げる動作を頻繁にするので、しょうがないところなのですが、またお直ししないと‥。
今回の補修方法
前回の補修で裏に接着芯を当てていたのですが、ある程度取り除きました。今回は穴から裏の当て布が見える形で補修をしてみようと思ったので、白の接着芯が見えてしまうと不格好に思ったからです。
後ろから当てる布として、娘の履けなくなったデニムを使うことにしました。色は少し異なるけど、同じ種類の生地なので、これなら見えてもいいかなという感覚です。
デニムの端切れは、膝全体が当たるくらいの大きさにしました。
右の部分のお直しです。
まず、裏からデニムの端切れを当てて、周りを白の目立たない糸で縫いつけました。
そして、穴が開きそうな部分に赤のステッチを入れていきました。前回より少しばかり目立たせた補修にしてみました。
左は、少し変えたお直しにしました。
まず前回の補修部分も含め大きめに切り取り、そこに裏からデニムの端切れを当てて白の目立たない糸で当て布の周りを縫い付けます。
前から見える部分は、赤のクロスステッチでぐるりと縫いました。
窓のような感じで、当て布のデニムが見えます。
左を思いっきりやってみたのには理由があります。
ミシンでお直しをした端っこから穴が開いてしまったので、それならいっそのこと弱まっている生地はごっそり取り除いて、丈夫な生地を縫い付けたほうがいいのではないかと考えたからです。
左右で別のお直しをしてみたので、これで履いてみて、今後強度を検証してみようと思います。
見た目としては、単純に上からステッチしただけのお直しの方が好きなのですが、果たしてどちらのほうが長くもつのでしょうか。
これを履いてどこまでいけるか?
お直ししたデニムを履いて、近所の買い物や図書館くらいには行けました。歩き回っているだけなので、デニムをじっくり見る人なんていませんしね。
途中ご近所さんにも会いましたが、特に何も言われませんでした。人の服装なんてそこまで気にしていないのでしょう。
このデニムで行けなかった場所は、病院です。ベッドで横になって検査をする必要があったので、そのときに目立つかなと思うと、履いて行けませんでした。
美容院や小学校にも少し行きにくい気がします。これらの場所では、無難な恰好で過ごしたいという心理が筆者の中で働くようです。
幼稚園や公園なんかは全く気にならないのですけどね。日常的に行く場所と、たまに行く場所で、少し心境が異なるのかなと思います。
最近はたいした外出の予定もないので、補修したデニムの出番も多いです。
変な部分(内股とか)に穴が開いたらさすがに処分しようと思いますが、膝に穴が開く程度なら、お直しをしてしつこく履き続けようと思います。
お直し自体が、筆者にとってはけっこう楽しい手仕事です。
◇◇◇◇◇
今回は、以前直したデニムを再度補修したお話でした。基本ステイホームなので、どんな格好でもあまり気にならなくて気楽ですね。(いいことなのか悪いことなのか…)
最近気になっている技術は「ダーニング」です。ヨーロッパで行われている穴を補修する技術で、元の生地と同じ太さの糸で縦横に織るようにして縫い付け、穴をふさいでいきます。
同じ色でやってもいいですし、わざと色を変えてワンポイントの刺繍のように仕上げることもできます。
クロバー株式会社のサイトに詳しく載っていました。
ダーニングマッシュル-ム | 商品紹介 | CLOVER | クロバー株式会社 | 編み物・裁縫・ソーイング・手芸・ハンドメイド用品
お直しで大事なことは、技術というよりも、即行動することだと思います。後でやろうと置いておくと、なかなか重い腰が上がりません。(かくいう、筆者も5年放置しているズボンがありました…)
穴が開いた時点で物としての寿命を迎えたようなものなので、うまくいけばラッキーくらいで、気軽にやってしまうのがよいと思います。
お直しが負担になるくらいなら、処分して新しい物を買ったほうがいいですね。気が重くなるような物はないほうが、生活の質が上がります。
5年放置しているズボンは早速雑巾にして、心の重石を一つ取り除こうと思います。