『東京防災』をもとに災害に備える【5人家族・生活用品編】
前回の記事で、我が家の一週間分の食品の備蓄ユニットを考えました。
今回は、生活用品の備蓄ユニットに着目したいと思います。
参考にする本は、2015年に都民全世帯に配布された『東京防災』という本です。
本の中の「今やろう防災アクション」のセクションに、夫婦と乳幼児1人と高齢女性1人の4人家族の備蓄ユニットの参考モデルが載っています。
この内容をもとに、一週間家庭内避難ができることを目標に考えていきます。
夫婦・小学生2名・幼稚園児の5人家族の我が家のケースです。
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カセットコンロ・ガスボンベ
- カセットコンロ
- ガスボンベ 6本
我が家はオール電化住宅なので、停電時の調理に必要になります。オール電化でなくても、ガスが止まったときを考えると備えておくと安心なのではないでしょうか。
ガスボンベの最適な本数は検討もつかないのですが、東京防災の4人家族のモデルケースで6本となっていたので、我が家も6本としました。
【11/11追記】
NHKのあさいちによると、カセットコンロの寿命は約10年、ガスボンベの寿命は約7年とのことでした。
ガスボンベを普段の生活で使用しつつ、適度新しいものを購入するという、流れを作ることが必要ですね。
簡易トイレ
- 簡易トイレ 50回分(複数回使用)
個数を50個としたのは、東京防災の参考モデルの例では「トイレを使用する人3人に対して30個」であったので、それを参考に「5人で50個」と考えました。
区から配られた簡易トイレに、トイレの回数の目安は1人1日約5回(大小合わせて)と書かれていました。
ここから5人家族の一週間でのトイレの回数を考えていくと、
5回/日×7日×5人=175回
となります。
一週間のトイレ使用回数に対し、簡易トイレの個数が足りていませんが、東京防災に「断水時のトイレの使い方」として以下のことが書かれています。
断水時のトイレの使い方
洋式トイレ
洋式トイレで、断水していても排水ができる場合は、バケツ一杯の水で排泄物を流すことが可能。小便はまとめて流し、トイレットペーパーなどは流さずゴミとして捨てます。
参考元:『東京防災』p200(一部抜粋)
断水であっても、排水できる可能性があるので、その場合は風呂などにためておいた水を使用して流すことができる、ということです。
この方法と、簡易トイレを複数回使用することで、簡易トイレの備蓄は50個で大丈夫なのではないか、と考えました。
実際に簡易トイレを使用した場合、その袋を一週間保管しておかないといけないんですよね。災害時にゴミ回収が機能していないかもしれませんので。
なんともしんどいところですが、そこは子供がオムツをしていたころを思い出してやっていこうと思います。
以下の簡易トイレは我が家の物ではありませんが、同じような仕組みの物です。ビニール袋をトイレにかけて、凝固剤を入れてから使用します。
【9/15追記】
NHKあさイチで、「食パンの袋に入れるとにおいがしない」という情報がありました。 食パンの袋に使われているポリプロピレンが、レジ袋などに使わせるポリエチレンに比べて気体を通しにくいという性質があるためです。
この袋が、におい漏れを防ぐので汚物入れによいという話でした。覚えておこうと思います。
「プラ」マークの下にPPと書かれているのがポリプロピレン製の袋となります。
懐中電灯・乾電池
- 懐中電灯
- 乾電池 懐中電灯分+電池1パック
懐中電灯やランタンは自宅に5個あります。キャンプに行くときや、自宅でたまに電気なし生活をすることがあるので、多い割にしっかり使っています。
懐中電灯の中には、ラジオ付きの物とスマホの充電ができるものがあります。
リビングのすぐ取れる場所に一つだけ置いておき、あとは防災グッズにまとめて入れました。
懐中電灯に、電池を必要本数入れたビニール袋をくくりつけておきました。
袋類・ラップ
- ゴミ袋 10枚
- レジ袋 約30枚
- ラップ 1本
ゴミ袋は、いざというときに給水袋やトイレの袋としても使用可能です。東京防災の参考モデルでは、大型ビニール袋・ゴミ袋の備蓄は各30枚とのことでした。
我が家では給水用のタンクやバケツ、簡易トイレの用意があるので、ゴミ袋の備蓄としては今自宅にある分の「45Lゴミ袋10枚」を、防災備蓄用によけておきました。
レジ袋やラップは、食事の際にお皿にかけてつかうことで、食器洗いの水を節水することができます。我が家では楽天西友ネットスーパーの配達でもらうレジ袋がたくさんあるので、この一部を防災用にしておきます。
東京防災では「ラテックス手袋約100枚」という項目もあったのですが、筆者はラテックス手袋というものが少し苦手なので、ビニール袋を手袋代わりに使用しようと思います。
袋やラップは食品とは違って腐る心配がないので、防災グッズの中にしまってしまいます。ローリングストックで回すということを考えなくてよいので、楽ですね。
紙類
- ティッシュペーパー 5パック入り5個
- トイレットペーパー 12ロール
ティッシュペーパーの個数は東京防災を参考にしました。多いかなとも思いましたが、我が家アレルギー性鼻炎持ちが多いので、この量にしておきます。
トイレットペーパーも東京防災の個数を参考にしました。
日本家庭紙工業会によりますと、「1人一週間で1ロール使用する」ということだったので、5人家族では5ロールでよいということになります。
2020年3月2日付けの『日本家庭紙工業会からのお知らせ』に載っています。
https://www.jpa.gr.jp/file/release/20200302014901-1.pdf
非常時にトイレットペーパーが不足する状況を目の当たりにしたこともあり、1パック12ロールを袋を開けずに保管しておいて、別の12パックを通常使用していこうと思います。
これなら常に12ロールはキープできます。
衛生用品等
- 除菌ウェットティッシュ 1箱・約100枚
- アルコール除菌詰め替え 1つ
- マスク(大人用・子ども用) 各1箱
- 生理用品 約60個
断水になった場合、手を洗うことが難しくなるでしょうから、食事前の手洗いでアルコール除菌が役立ちそうです。
本の中では、除菌ウェットティッシュのみ書かれていましたが、我が家では手を除菌する場合はポンプ型を使用しているので、この詰め替え用の備蓄もすることにしました。
マスクも防災用に置いておこうと思います。
東京防災の本が発行されたのは2015年です。当時は、新型コロナウィルスがこれほど流行するとは想像もできなかったでしょうね。
その時々の状況に応じた備えが必要になってきます。
◇◇◇◇◇
今回は、生活用品の備えについて考えました。
それぞれのご家庭で必要な物は変わってくるかと思いますが、我が家の備蓄の実例が少しでもご参考になれば幸いです。
この在庫量でやってみて、来年の防災の日前後に過不足ないか見直したいと思います。
食品・生活用品の他に、とても大切な備蓄があります。「水」です。
次回は、「水の備え」について考えていきます。