『東京防災』をもとに災害に備える【5人家族・水編】
これまで食品と生活用品について、我が家の一週間分の備蓄ユニットを考えました。
『東京防災』をもとに災害に備える【5人家族・食品編】 - 歩歩是道場
『東京防災』をもとに災害に備える【5人家族・生活用品編】 - 歩歩是道場
今回は、水の備蓄について考えていきたいと思います。
2015年に都民全世帯に配布された『東京防災』の本を参考に、一週間家庭内避難ができることを目的として必要備蓄量を考えます。
父・母・小学生2名・幼稚園児の5人家族のケースです。
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飲料用・調理用としての水
- 飲料用・調理用として 2L×5人×7日=70Ⅼ
人が体内に摂取するのに必要な水分量は1人一日3Lと言われています。
食べ物に含まれる水分も含めて3Lということだったので、水として準備しておく量は2Lとしました。残りの水分は、冷蔵庫内の野菜や、野菜ジュースや豆乳で摂取するようにします。
我が家の現状の備えでは、高知県室戸市のふるさと納税で頂いた10年保存水(1.8mⅬ×12本)21.6Lと、3年保存できる容器に入れている水が20Lで、現状は41.6Lです。
これですと、5人家族で約4日分です。一週間分で考えると、約30L足りませんね。
今年度のふるさと納税でまだ寄付ができるので、10年保存水を追加で申し込んでおくことにしました。これで合計63.2Lです。
残りの約7Lは、冷蔵庫の飲み物で対応します。大体、麦茶2L、牛乳3Lは常に入っているので、冷凍庫に2Lの水を入れて凍らせておくことにしました。
冷蔵庫の中に凍らせた水を忍ばせておくと、停電の際にその凍った水を冷蔵庫に入れて、少しでも冷える時間を長くすることができますし、溶けたら飲み水にもできます。
冷凍庫のスペースに余裕があったら、ペットボトルに入れて凍らせた水が入れておくこと、おすすめです。
生活用水としての水
- 生活用水として(洗濯、トイレ、体洗い等) 風呂の残り水(約150L)
生活用水が必要になってくるので、風呂に入った後の水を抜かずに置いておくと、防災上安心です。
体内に摂取する以外の水は、多少汚れた水でも大丈夫なので、この水で洗濯、トイレの排水、体洗いなどを行います。
筆者宅の風呂には窓がなく、風呂水をためっぱなしにしておくと、カビの心配が若干あります。常時換気はしているのですが‥。
カビ対策と防災の両立は、今後の課題です。何かよい方法はないものでしょうか。
水が限られている中での洗濯
水が限られている場合、通常通りの量や頻度で洗濯すると、あっという間に生活用水がなくなってきてしまいます。
洗濯する必要があるのかどうか、外干しのみで対応できないか、洗剤を使用する頻度を減らせるか、など、水の量を考えて洗濯方法を選ぶ必要があります。頭を使って洗濯していかなければなりませんね。
今年の夏に、「電気なし生活」を自宅で行いました。電気を使用しないので、洗濯機も使用しません。
そのときの洗濯方法は、風呂の残り水に洗濯用石けんを加え、足で踏んで洗う方法で行いました。その後水を流して踏みながらすすぎ、手で絞って干しました。
このすすぎの際に、洗剤がなかなか落ちずに、ずいぶん水を使用してしまいました。水道代が前回と比べて1000円以上多くなっていました‥(これだけが要因ではないかもしれませんが)。
災害時に同じ方法で洗濯していたら、生活用水として残していた水をほとんど使ってしまいそうですね。
実際の災害時には、洗濯する物を厳選する、洗剤は必要最低限(使わないことも考える)、洗い桶とすすぎ桶を用意しておくなど工夫が必要になります。
水が限られている中での歯磨き
歯磨きはお風呂の水ではやりたくないので、飲み水を使用することになると思います。飲料としての分を考えると、歯磨き分は最小限にとどめておきたいですね。
サンスターのサイトに、防災時に少ない水で歯磨きをする方法が載っていました。
約30mlの水をコップに入れて歯ブラシを濡らし、歯磨きをしてついた歯ブラシの汚れはティッシュなどで取りつつ磨き、最後にコップに入っている水で2-3回すすぐ、という方法です。
『東京防災』には、ティッシュやガーゼで歯・歯ぐき・舌を拭う方法が載っていました。
歯磨きはとても大切なので、普段のような歯磨きができない状況でも、歯磨きは継続していきたいです。
◇◇◇◇◇
今回は、水の備えについて取り上げました。
東京都の場合、災害等で断水した時には災害時給水ステーションというところで水が配られることになっています。
災害時に水を配る場所 ~災害時給水ステーション~ | くらしと水道 | 東京都水道局
このような公的な対応が整うまでの間は、自分の備えで乗り切っていく必要があるので、ある程度の備えがあると安心だと思います。
筆者は一週間で考えましたが、3日という考えもありますね。
備蓄をもつことは安心感につながりますが、一方で、スペースをとりコストがかかってしまいます。
実際どれだけの分が必要になってくるかはわからないので、それぞれのご家庭で考えて、それぞれに合った最適な量を備えられるとよいかと思います。
これまで、食品・生活用品・水と、自宅の備蓄について考えてきました。
続いて取り掛かりたいのは「室内の備え」です。
『東京防災』の室内の備えのセクションには「なるべく部屋に物を置かない」との記載がありました。
これはミニマリズムにもつながってくるので、いったん防災関連のお話はここでおしまいにして、いつもどおり暮らしをのんびり整えていきたいと思います。