塩素系漂白剤で色落ち‥。使い方を再確認する
白い衣類のシミ汚れを、簡単にすっきりと落とせる塩素系漂白剤。
色柄物に使えば、当然色落ちします。
今回は、その当たり前のことが頭からごっそり抜け落ちており、思いっきり色落ちさせてしまった出来事について取り上げます。
また、この機会に塩素系漂白剤の使い方について再確認しようと思います。
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久しぶりの漂白剤のシミ抜き効果に気分上々
先日、次男の体操着のお直しをしたエピソードを書きました。
ミシンでのお直し後に、体操着についていたシミが気になり、塩素系漂白剤を使用したところとっても簡単に落とせました。
あまりにラクに効果がでたので、長男のテーブルクロスのシミ抜きも行いました。
我が家にはずっと塩素系漂白剤があるのですが、いつ買ったものかも覚えていません。
結婚当初は、白物に対して漂白剤を使っていたような記憶もありますが、うまくつかいこなせなかったのでしょう、いつの間にか洗濯では使わなくなっていました。
今では洗濯槽の掃除で、月1回だけ使用しています。洗濯機の説明書に塩素系漂白剤を使ったお手入れ方法が書いてあったのです。
久しぶりに洗濯で使ってみて、シミ抜きの効果が抜群であったことや、これまで大して生かされていなかった漂白剤が再び生かされたことに、とても満足に思っていました。
調子に乗って色柄物に使ってしまった!
少し忙しかった一日が終わり、シャワーを浴びるときです。
シャツを脱いだ時に、シャツの汗シミが気になってきました。黒のギンガムチェックのネルシャツです。
このときに、体操着やテーブルクロスのシミを漂白剤ですっきり落としたことを思い出し、さっそくシャツのシミ部分に漂白剤をたらしてみました。
するとみるみる黒の色が赤になっていきました。
急いで水洗いしましたが、時すでに遅し‥。以下のような状態になってしまいました。
そりゃそうです。塩素系漂白剤は色を抜くのです。体操着やテーブルクロスは白だったから使えたのです。
そんな当たり前のことが頭から抜けていたことに、シャツをダメにしてしまって残念というよりも、「自分、大丈夫?」と思ってしまいました。
子どもたちに、「テストの見直しした?」とか「忘れ物はない?」とか言ってる場合じゃないですね。うっかり母さんです。
せめてもの救いが、人の物でなかったことですね。
自分の物だから笑い話で済みますが、人の物だったら申し訳なさすぎます。
このシャツ全体をいっそのこと漂白してしまって、赤っぽいチェックシャツにしてしまおうかと思いましたが、仕上がりがいい色になる補償もないのでやめました。
シャツは切ってウェスにしました。掃除に使って処分することにします。
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塩素系漂白剤の理解を深める
失敗で終わらせてしまっては学びがありません。
この機会に、筆者が持っているロケット石鹸株式会社製の「マイブリーチ」という塩素系漂白剤について、ボトルを読み込んで理解していこうと思います。
使用する目的
白物衣料の、洗浄と漂白、除菌と消臭を行うために使います。
衣料の黄ばみ・黒ずみ、食べ物、飲み物、血液、汗によるシミを漂白したり、衣料についたバイキンを除き、いやなにおいを消臭します。
使い方
洗濯機に入れて洗う方法と、つけおき洗いをする方法があります。
洗濯機洗いの場合は、洗濯用洗剤と一緒に洗濯機に入れて洗います(ステンレス槽可)。
水30Lなら70ml、水5Lなら12mlの漂白剤となります。
つけおき洗いの場合は、約30分浸し、水ですすぎます。生地を傷めることがあるので、2時間以上は浸さないようにします。
水1Lに10mlの漂白剤です。洗濯機洗いより、濃度は高くなりますね。
使える素材と使えない素材
水洗いできる白物の繊維製品(木綿、麻、ポリエステル、アクリル)に使えます。
一部の樹脂加工された繊維製品(ワイシャツのえり・そで口など)では黄変することがあるので、使用量の目安を守り、2時間以上は浸しません。
万一黄変した場合は、市販の「還元系漂白剤」で元に戻るとのことです。
使えないものは以下のとおりです。
- 毛、絹、ナイロン、アセテート及びポリウレタンの繊維製品
- 色柄物の繊維製品、金属製の付属品(ファスナー、ボタン、ホック等の留め具)がついた衣料
- 獣毛のハケ
- 水洗いできない繊維製品
- 塩素漂白ができない繊維製品
原液を10倍に薄めた液を目立たない部分につけて、5分ほどで変色するものには使わないように、と注意書きがあったので、白物であっても確かめてから使用すればより安心だと思います。
洗濯表示を見ると使用可能か簡単に確認できます
衣類のタグに書かれている洗濯表示を見ると、簡単に塩素系漂白剤が使用可能なのか確認ができます。
平成28年12月1日からは新しい洗濯表示が使われることになったので、新旧の漂白に関する洗濯表示を確認していきましょう。
まずは、旧洗濯表示です。左のマークは塩素系漂白剤の使用が可能ですが、右のマークでは使用することができません。(参考元:洗濯表示(平成28年11月30日まで) | 消費者庁)
つづいて、新洗濯表示です。酸素系漂白剤の使用可否についても表示されるようになりました。
左の三角マークは塩素系も酸素系も漂白剤の使用が可能です。真ん中のマークは、塩素系は使用不可で酸素系漂白剤のみ使用可能となります。右のマークは、漂白剤は使えません。(参考元:洗濯表示(平成 28年12月1日以降) | 消費者庁)
息子のTシャツを買った際に、ちらっとこの三角の洗濯表示を見たのですが、そのときは海外の洗濯マークでも使われているのかな~と思っていました。
洗濯表示に関する法律が変わって、新しい洗濯表示になっていたということだったのですね。知りませんでした。
使用上の注意
主な使用上の注意については以下のとおりです。
- 原液で使わない。
- 熱湯で使わない。
- 液が目や皮ふ、衣類につかないように注意する。
- 使用するときは炊事用手袋を使う。
- 他の洗剤等と併用しない。
- 必ず単独で使用する。酸性タイプの製品や塩素系の排水溝ヌメリ取り剤・生ごみ・食酢・アルコールと混ざらないようにする。有毒なガスが発生して危険。
- つけおき洗い後の衣類を洗濯する際は、他の衣類(色柄物)と合わせて、洗濯を行わない。
筆者が体操着のシミの漂白で使い方を間違えていた点は二点ありました。原液で使っていたことと、直接手で触れてしまっていたことです。
数分しか行っていないので、生地の傷みや手への影響はほとんどありませんでしたが、気を付ける必要がありました。
酸素系漂白剤のほうが使いやすいかと思う
我が家には酸素系漂白剤もあります。ずいぶん昔に購入し、長らく使っていない代物です。
酸素系漂白剤でしたら、色落ちの心配がないため色柄物にも安心して使えます。
使い方を確認したところ、汚れ部分に直接原液をかけて洗濯機で洗剤と一緒に洗濯することで漂白ができる、との記載がありました。シミにかけて洗濯機に放り込むだけで済むなら、ラクにできます。
では、塩素系漂白剤のメリットは何なのでしょうか。
それは強力な漂白能力と、カビまで落とす強力な除菌・殺菌力にあると考えられます。
強力な分、繊維を傷めることもあるので、使用する際には容量や用法を守って使うことが大切です。
白物の衣類のシミをどれだけしっかり落としたいかによって、塩素系か酸素系の、どちらをつかうかが決まってくると思います。
うっかり者な筆者には、衣類の漂白処理する際には、酸素系漂白剤を使用したほうが安心だと思いました。
塩素系漂白剤は、これまで通り、洗濯槽の掃除で使用していこうと思います。
◇◇◇◇◇
今回は、塩素系漂白剤で色落ちさせてしまった体験談と、塩素系漂白剤の使い方について取り上げました。
シャツを一枚ダメにしてしまいました。おかげで塩素系漂白剤のことを深く知るきっかけになりましたが‥。
巷では、『オキシクリーン』という酸素系漂白剤が流行っているようですね。今使っている酸素系漂白剤を使い切ったら、試してみたいなと思います。