【リペア】袖のお直しでできることとできないことを知る。
先日、袖を少し短く縫い直すプチお直しをしました。
娘のTシャツと、筆者の上着の袖です。
今回は、これらの袖のお直しのお話です。
このお直しをやってみて、筆者の技術で手を出していいもの、手を出してはいけないものを知りました。
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ロングTシャツの袖
汚れが気になるので直すことに
末っ子が着ているロングTシャツです。
上2人が着たお下がりでそれなりの状態ではあるのですが、娘は黄色が好きなのでよく着ています。
お気に入りのTシャツの袖汚れが気になった娘からの要望で、袖先の部分だけ切って縫い直すことにしました。
このTシャツ、娘の腕には少し長かったので、縫い直せば娘にジャストフィットしてとてもよいかもと思いました。
切って縫うだけ!お直しで意識したポイント
袖の汚れの部分を切り、内側に三つ折りにしてぐるりと縫いました。
このお直しの際に筆者が意識したポイントとしては、
- 三つ折りした後にアイロンがけをする
- 黄色の糸を使ったこと
- ミシンで縫うときに袖口を閉じてしまわないようにする
ということです。
三つ折り後にアイロンをかけることで、折跡がキープされたまま縫うことができるので、仕上がりがきれいになります。少し面倒ですが、欠かせないひと手間です。
黄色の糸が自宅にあったことはラッキーでした。多少汚い縫い目でも、生地と同系色なので目立ちません。
少し大変だったことが、ミシンで縫うことです。
子ども服の袖なので袖口が小さいので、袖口を縫ったときに反対側も一緒に縫ってしまいそうになるので、気をつけていました。
縫った後にまたやり直すのは大変なので、そこは集中しました。
これで、黄色のTシャツの袖汚れが気にならなくなりました。
お砂場遊びや食事をするときにも、袖が手にかかるのを気にしないで過ごすことができそうです。
メンズの上着の袖
レディースサイズの袖に直したい
実家から持ち帰ってきたユニクロの上着で、メンズのMサイズです。
この上着、筆者自身が買ったようなのですが、記憶が定かではありません。独身時代に買ったものの中には、購入経緯不明なものがけっこうあります。
色・デザインは使いやすいのですが、メンズ仕様で袖が長く、筆者にはオーバーサイズで少しイマイチです。
そこで、袖を少し短くするお直しに取りかかることにしました。
裏地があるし袖口に向かって細くなっているし‥大変!
片方の袖ずつお直しを進めていきました。
自分で上着を着てみて、理想の袖の長さを把握しておきます。そして、三つ折り部分も考慮した上で袖を切りました。
表地を内側に三つ折りにして、アイロンをかけておきます。
裏地も適度な長さに切りました。
元の上着の袖をみたところ、裏地が少したゆませて縫われていることに気がつきました。腕の曲げ伸ばしをスムーズにするためだと考えられます。
なので、裏地を少し余裕を持って切っておきました。
そうして切った裏地を、少したゆませた状態のまま三つ折りに挟んで、ミシンで縫いました。
Tシャツの時みたいに三つ折りだけを縫うのではなく、裏地も縫い留めなければならないのが、筆者にとっては大変でした。
筆者がミシンを使うと、表はきれいでも裏はきたない場合が多いので、今回は上着の表を上にして縫いました。
「裏地を挟んだ状態の三つ折り部分を、見えないままで縫う」という、なんとも神経がすり減る作業でした。
さらに、縫い進めていくと、最後まで縫えないことに気が付きました。
この上着の袖が、袖口に向かって細くなっている仕様なのです。
つまり、三つ折りをした際に内側の円周よりも外側の円周が少し長くなっているので、このまま縫うと、外側の生地を少し折って縫うはめになってしまいます。
そこで苦肉の策として、「服を着た時に内側にくる部分は少し縫わないでおく」という方法をとりました。
袖を切っているのでお直しを進めるしかないので、妥協しました。
片方の袖のお直しをなんとか終え、もう片方のお直しをする際には、袖をカットすることはやめました。
せめて、裏地を挟み込んだまま三つ折りを縫うという作業だけでも、無くしたかったのです。
そのまま内側に折り込んで、「服を着た時に内側になる部分は少し縫わないでおく」方法で、袖を短くしました。
理想通りではありませんが、なんとか着れる程度にはお直しを終えることができました。
遠目からは良し。自分が納得できるかが問題。
昨日着てみたのですが、見た目としては問題ないですし、袖の長さとしては良かったです。
袖がぐるりと一周縫われていない状態なのですが、他の人は一切気にしないでしょう。(そもそも、袖が長くても他の人は気にしていませんね)
このまま着てみて、筆者自身がどれだけ気になっているのか、自己観察していきたいと思います。
今はお直ししたてなので、妥協して仕上げた点に、気持ちのひっかかりがあります。
時間が経てば気にならなくなるかもしれないし、そこは実際に着てみなければわかりません。
「袖が適切な長さになったこと」と「袖の縫製のイマイチさ」とでは、筆者にとってどちらが上回るのでしょうか。
もしも、妥協して直した上着じゃイマイチ‥という思いがぬぐえなければ、この上着はユニクロのリサイクルに出そうと思います。
自分の手に負えないものは手を出さないこと
今回二つのお直しをして、Tシャツはできましたが、上着はうまくいきませんでした。
お直しは、労力と時間を使ってやるものなので、その結果うまくいけば達成感があり嬉しいものです。
ですが、お直しの結果自分にとってイマイチであったり、作業過程が過度なストレスになってしまうならば、その労力や時間をもっと有意義なことに使いたいですね。
筆者の場合、「裏地があるもの」のお直しは障壁が高かったです。
少しのストレスなら達成感を感じられますが、大きなストレスだと達成感よりも徒労感の方が大きくなる気がします。
また、お直しをする前に、形をよく見るようにしようと思いました。
袖口に向かって細くなる形をよく見ておけば、三つ折りにしたときにうまく縫えなくなることは、想像できたことです。
ハサミを入れる前に、慎重にシミュレーションする必要がありました。
労力と時間をかけた上で、喜びが勝るのか、ストレスが勝るのか。
理想の形を求めて勢いでお直しに取り組む前に、自分の技術力を考えてやる・やらないを今一度しっかり検討しようと思いました。
これもまた、一つ、勉強です。
◇◇◇◇◇
今回は、袖のお直しから己の技術の程度を知ったお話でした。
袖を直すだけだし簡単でしょ~と思っていましたが、上着のお直しは実に大変でした。
Tシャツについては娘にOKをもらったので、及第点だったかな。
実際に手を動かして、自分を知れただけでも、良しとしておこうと思います。