ハオルチアオブツーサの花と葉。奇妙で楽しい植物です。
長年育てているハオルチアオブツーサに、今年も花が咲きました。
枯れた葉を取り除いたり軽くお手入れをしつつ、この機会に、ハオルチアオブツーサをよく観察していきたいと思います。
プクプクした葉の中身の水分がものすごいので、これなら水やりをさぼっても育つわけだと納得しました。
とても魅力的な植物です。少しでもその魅力が伝わるといいなと思っています。
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ひょろひょろした花芽から花が咲く
ひょろひょろした花芽がでたな、と思っていたら、いつの間にか花が咲いていました。
白っぽい色で、小さな花です。
花が咲くと葉の栄養が花の方にいってしまうので、葉を楽しむ目的であれば、花芽が出た段階で切ってしまっても良いようですね。我が家では自然の流れを楽しみたいので、このままにしておきます。
実家の母にあげた小さな株は、まだ花を咲かせていないようです。来年咲くかもしれませんね。
枯れて水分の抜けた葉を引っこ抜く
ハオルチアオブツーサを育てる上での、筆者の個人的な楽しみの一つが、枯れた葉を引き抜く作業です。
葉っぱの中には、水分が抜けてしなしなになって枯れているところがあります。下の画像で右上の辺りが見えやすいかと思います。
こうした葉っぱを抜いてお手入れをするのが、なんだかくせになるような楽しさがあるのです。
育てる上で必ずしも必要ではないかもしれませんが、見た目のきれいさと作業の楽しさのために筆者はやっています。
注意すべき点は、枯れた葉っぱを抜くときに、近くの元気な葉っぱを傷つけないようにすることです。よくやってしまうのですが、毎回、ごめんね、と思います。
葉の断面を見てみよう
少し赤くなり、元気のなさそうな葉っぱを抜いてみました。
この葉っぱを半分に切ってみると、中身は透明なゲル状です。
水分をティッシュに絞り出してみると、この程度の水分がありました。
元気のなさそうな葉っぱであっても、けっこう保水されていることがわかりました。これが生命力の元なんでしょうね。適当管理でも育ってくれるたくましさはここにあります。
もしも水分がない中でこの植物に出会ったら、この葉っぱをしぼって水分補給ができるかも‥と想像していました。
いつか野生のものを見てみたいな
南アフリカ原産の植物で、乾燥した土地に自生しているようです。
これだけの水分を蓄えるようになったのは、過酷な環境で生き抜くために必要にせままれて進化してきた結果なのでしょうね。
環境にあらがうことなく、しなやかに変化して生まれたハオルチアオブツーサ。
いつか野生のものを見てみたいと思いますね。感動するだろうな。
筆者にはもう一つ野生で見てみたい植物があります。「キングプロテア」です。
南アフリカの国花で、エネルギー溢れる大きな花が特徴です。
「花と、世界を、旅しよう!」がコンセプトの『世界の花屋』というお店があります。そこの社長・小林邦宏さんのYouTubeチャンネルで存在を知り、その迫力に心奪われました。
生命力の強さを感じます。とにかくかっこいいです。
ハオルチアオブツーサもキングプロテアも、遠い日本に来ると、鉢植えやブーケになり品よく飾られています。都会の生活で自然を感じられることは、それはそれでとっても嬉しいことです。遠い国に思いを馳せることもできますしね。
ただ、野生でたくましく生きる姿も、ぜひ見てみたいです。きれいな形でなくても、整えられていない環境でいいのです。それがその植物の生き方なので。
授業参観で子どもの様子を見たい気持ちと同じ感覚です。自宅ではおすまし顔でいる植物が、大自然の中ではどう生きているのか、気になるのです。
◇◇◇◇◇
今回は、長年育てているハオルチアオブツーサについて取り上げました。
約2年前にもハオルチアオブツーサを紹介する記事を書いたのですが、その当時よりずいぶん大きくなりました。
長男が小学生の頃の観察の宿題でこの花を描いていました。今年は一年生の長女が観察の宿題でこの花を描きました。
ずっと気にしているわけではないけれど、たまに見るととても楽しい、我が家の一員です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!皆様、よい一日をお過ごしください。