歩歩是道場

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幼稚園PTA会長のふりかえり#3~無理せず楽しめる範囲で~

昨年一年間、末娘の幼稚園のPTA会長を務めてきて、多くの貴重な経験ができました。その経験から学んだことを振り返っています。

前回、前々回の記事で、自分がいつでも話しかけられやすい状態であり続けることや、人との心地よい距離を保ち続けることについて書きました。

neutrallife.hatenablog.com

 

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今回は、無理せず楽しめる範囲で行う、ということについて取り上げます。人も自分もそうです。

 

 

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無理せず楽しめる集まりにしたい

幼稚園のPTAは子どもたちのためのための集まりですが、会員の親睦を深めたりお互いに高め合うという目的もあります。

皆小さい子がいる保護者で、中には仕事を持っているメンバーもいたので、家庭や仕事を第一に無理することのないようにやっていただく、ということをずっと意識していました。皆さんそれぞれの得意なことを持ち寄ってもらい、お互いを知っていただくきっかけにといった、仕事の楽しい部分だけをやってもらえるようにしたい、と。

 

これまでの三人の子育てのいろんな場面でPTAに携わってきましたが、会長は初めてでした。せっかく自ら率先してチームを作れる機会をもらえたので、「こうだったらいいな」と思ってきたPTA像を実現させたいと思いました。

あちこちでPTAの存在意義が問われている中、強制的なものであったり、いやな思いをするようでは、巡り巡って子どもたちにとってもよくないです。実際に、これまでモヤモヤする経験もしてきました。そういったものをなくして、楽しんでやっていきたい。皆がそれぞれの時間を割いてでやっていることですしね。

 

この度リーダーになったので、自分の行動が多かれ少なかれチームの雰囲気づくりに影響するかもと思って、一年間過ごしました。

無理せず楽しんで進められるチームにするために、自分に何ができるだろうか。そこで意識していたことは、感謝の気持ちです。

 

よく見ることとありがとうの気持ち

皆さんに無理せず楽しんでやってもらいたいと思いつつも、それぞれが「無理しない」のも「楽しむ」のも、私自身にできることは限られています。

ですが、私から「ありがとう」と言うことならできます。

皆さんお互いに元から感謝の気持ちを持っているのですが、ただ単に、誰が何をやっているのかということがわからないというところがありました。ことにコロナ禍で園内作業が限られていた分、そういうところは見えにくかったかなと思います。

リーダーになると皆さんの仕事を把握するので、必然的に全体がよく見えてきます。ゆえに、皆さんそれぞれにご尽力いただいていることを、人一倍実感することができます。感謝の気持ちを感じられる機会が恐らく保護者の中で一番多いので、より多く「ありがとう」と言うことができるのです。

 

幼稚園内で多くの人と接する自分だからこそ、自分が気が付いた感謝の気持ちはあちこちでしっかり表すようにしていました。私が率先して「ありがとう」と言うことで、感謝の言葉が巡るような集まりになるといいなと思っていました。組織の中の土壌の部分を、感謝の気持ちをいっぱい巡らせて耕したい。あとは、それぞれに「楽しみ」が育っていけばいいなと思っていました。

どこまで浸透したかはわかりませんが、自分のできることはやれたかなと思います。

 

自分にとっても無理せず楽しく

皆さんに無理せず楽しくやってほしい、という気持ちは、そのまま自分にも当てはまります。会長はどうしても仕事量や時間を割く割合が他の人に比べて多くなりますが、引き受けたことをむなしく感じてしまったり、貧乏くじを引いてしまったと思うことはなんとしても避けたい!自分にとって前向きな歩みとなる一年にしようと思いました。

 

そこで、人に迷惑のかからない範囲で、自分にとって無理のないやり方でやっていくことを心がけていました。私にとって無理があるということは、人に嫌な思いをさせてしまったり、自分自身が嫌だなと思う行動をとらざるを得ない状況になることです。

自分のアンテナが「ちょっとこれは嫌な感じだぞ」と反応したときには、なるべく避けるようにしていました。全てを避けられたわけではありませんが、心身ともに健やかに生きていく上で、自分のいやなことはやらないというのは、けっこうポイントになるのではないかなと思います。

 

ただし、自分が思う正しさを大きく振りかざすことのないようにしたほうがいいですね。正しさというのは時に大きな武器になってしまうことがあり、恐ろしいものです。

自分の感覚に敏感でありつつも、それがすべてではないことを意識しておく。ゆるやかにしなやかに、お互いに許容しつつ。終わった後にちょっとでも清々しさが残るような仕事ができたらいいなと思います。

 

仕事の中で「楽しい」と思えたこと

筆者自身が会長職をやって楽しいと思えたことをあげていきます。

 

まずは、会長ならではのやることの多さです。筆者の場合、時間や労力を要すること自体は、あまり負担ではありません。やることがあるということは、次から次へとタスクをこなすゲームみたいな感覚で、けっこう楽しめます。ハイになってやりすぎてしまうときがありました。

やることは多いにしても、自分のやり方でできるし、ノルマがあるわけではないので、気楽なものですね。

 

あとは、多くの人と接することができたことです。顔は知っていたけれど話したことはなかった方などとも話すことができ、地域に知り合いが多く増えました。色んな人を知ることができ、色んな得意技を持った人と一緒に仕事ができたことは、とても楽しい経験でした。こういう出会いがあったことは、今後生きていく上でもとても嬉しいことです。子どもだけじゃなく、この年になって私にも友達ができました。

 

また、人と関わってチームを率いる中で、自分が「こういうチームにしたい」と思ったならば、まず自分がそう行動を起こすことだなと思いました。自分がチームを作りあげるとか、人の行動を変えるということまではできませんが、自分が行動をとり続けることはできます。結局自分のやったように自分に返ってきますね。

人と人との誠実な関わりを積み重ねていくということが、いかに大切であるか。

自分自身で経験ができたこと、園という組織を近い場所から眺めて勉強できたこと、普段の生活では得られない視点をもらえたのでよかったです。非日常なおもしろさがありました。

 

そして、自分自身発見だったことは、人前で話すことがそれなりにできたことです。これまで、とても苦手だと思い込んでいたのですが、下手なりにも会が回るくらいにはなんとかできました。苦手意識があった分、普通にできただけで嬉しいものです。

人前で話すことが「楽しい」とまではいきませんが、マイナスであったのもがゼロになったかなとは思います。これは、自分でもいいんだと思えた、私にとっては大きな収穫でした。

 

これらの自分にとっての「楽しい」ことって、これから自分がよりよく生きていく上でのいいヒントになりそうです。このような気づきは財産です。挑戦したからこそ得られたことなので、あのときに勇気を出して引き受けて、とてもよかったと思います。

 

先日、ずっとお世話になっている美容師さんに髪を切ってもらいました。美容師さんはご自身で経営をされていて、お店の経営をしていく上で挑戦だと思える場面が時々あるようです。それを達成できたときには新しく見える世界がある、と話されていました。

皆さんそれぞれ、それぞれの場所でチャレンジしているんだな。同じ時代を生きている同士のような気がしました。

 

◇◇◇◇◇

 

今回は、無理せず楽しめる範囲で行う、ということについてふりかえりました。

ボランティアだから言えるよねってところはあるのですが、仕事にしてもそんな感じでゆるやかにのびのびできたらいいのになって思います。皆の得意を持ち寄って、苦手なことは補い合って、お互いに認め合ってやっていけたら。

 

これで幼稚園PTA会長のふりかえりは一旦終了です。この経験を持って、小さな一歩をまたこれからも積み重ねていこうと思います。

 

お読みいただき、ありがとうございます!