歩歩是道場

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家庭ごみ(資源)をきれいに出して次につなぐ【缶、びん編】

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なるべくごみを減らした生活を送っていきたいのですが、日々どうしてもごみは出てしまいます。

資源になるものについては、せめて次につながるように、きれいな状態で出したいです。

今回は、家庭から出るごみの中でも、資源として回収されるかんびんの出し方を確認していきたいと思います。「リサイクルされやすい状態で出す」ということを目的に考えていきます。

筆者の地域の出し方になりますので、その点はご了承ください。地域によってごみの出し方は異なるので、実際に出す際はお住まいの地域の回収方法をご確認ください。

 

 

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缶について

出し方

缶を資源回収に出す際に、以下のことを行います。

  • ラベルが外せるものは外す。
  • 軽くすすいで汚れを落とす。
  • 油物の缶はすすぐだけでは落ちないので、洗剤で洗う。
  • つぶせる缶は軽くつぶして出す。
  • コーヒーのボトル缶は、キャップも貴重な資源なので、一緒に出す。
  • 水気をきって出す。

 

コーン缶やドリンクなどの、中身が水性の物の場合は軽くすすぐだけで汚れが落ちますが、ツナ缶やSPAMなどの油物の缶ですとすすぐだけでは落ちません。

汚れや油分が落ちないいものはリサイクルに適さず、燃やさないごみとして出すことになってしまうので、こういったものは筆者は食器洗いの際に一緒に洗っています。(手を切らないように注意です!)

燃やさないごみは最終的に埋立処分になるので、なるべく汚れを落として資源として出したいと思うのです。

 

筆者の地域では、アルミ缶とスチール缶を一緒に出してもOKです。回収したのちに磁石でアルミとスチール(鉄)とで分けられて、リサイクルされています。

地域によっては、家庭から出す際にアルミ缶とスチール缶で分けるところもあるようです。

 

コーヒーなどのボトル缶は、キャップも貴重な資源となるので、洗って一緒に出します。キャップの内側についているシール材はリサイクルに支障ないので、出してよいとのことです。

アルミ缶リサイクル協会のサイトに詳しいリサイクル方法が載っています。

www.alumi-can.or.jp

 

リサイクルすることの利点

リサイクル原料からアルミや鉄を作った場合、一から作るのに比べてとても少ないエネルギーで作ることができます。アルミ缶やスチール缶は、とてもリサイクル性の高い素材です。

 

スチール缶リサイクル協会によると、スチール缶のリサイクル原料から鉄を作る場合、新しく鉄を作るのに比べて、約70%のエネルギーを削減できて、CO2の発生も約3分の1に減らせるとのことです。

また、アルミ缶リサイクル協会によると、アルミ缶から地金を作った場合は、原料のボーキサイトから作るのと比べてたったの3%のエネルギーで済むとのことです。97%もエネルギーを減らすことができます。

 

そして、燃やさないごみにしないことで、埋立処分をしなくて済むということになりますね。

東京23区の埋め立て処分場は最後の区画を使用している状況です。これ以上新たな海面に埋め立て地をつくることはできません。現状で、残余年数は約50年です。

 

これらの事実を知ると、缶ゴミが出た際に「きれいに洗って資源として出そう」というモチベーションにつながってくる気がします。

 

<参考元>

スチール缶リサイクルQ&A | スチール缶リサイクル協会

アルミ缶リサイクル協会「リサイクルについて」http://www.alumi-can.or.jp/publics/index/24/

限りある処分場(ごみ埋立ての歴史)|東京都環境局

 

びんについて

出し方

びんには、そのまま洗浄して再利用するリターナブルびんと、リサイクル素材として生まれ変わるワンウェイびんがあります。

 

リターナブルびんの場合は、購入したお店や酒屋さんに持って行きます。大手スーパーなどでは回収していないところもあるので、回収してもらえるかは確認が必要です。

筆者が飲む物の中でリターナブル瓶の物は「ウィルキンソンのドライジンジャエール」です。最近はあまり飲んでいませんが、辛口で気に入っています。

KALDIで購入した際には、飲み終わったびんをKALDIに持って行き回収してもらいました。

 

ワンウェイびんを資源回収に出す場合は、以下のことを行います。

  • ふたや栓やラベルを取り除く。
  • 軽くすすいで汚れを落として出す。
  • 油物のびんは水では落ちないので、洗剤で落とす。
  • 水気をきってから出す。
  • 地域によっては、無色・茶色・その他の色別に分類して出す。

 

油物で汚れの落ちないびんや、割れたびんは、リサイクルに適さず燃やせないごみになります。

高品質なリサイクルびんを作るために、異物は徹底的に人の手や機械で取り除かれているようです。ここの手間を考えると、まず家庭で出す段階でびんをリサイクル可能な状態で出せるとよいですね。

 

筆者の地域では、家庭からびんを出す際には色で分けなくてもOKということになっています。

家庭から集めた後に、区で無色・茶色・その他で分けられ、カレット業者でリサイクルされ、ガラスやびんに生まれ変わります。

  

リサイクルすることの利点

日本ガラスびん協会によると、一からガラスを作るのに比べ、カレットを使ってガラスを作ると原料(けい砂・石灰石・ソーダ灰)の節約になります。

また、カレットの使用量が10%上がるごとに、約2.5%の熱効率が上がります。熱効率があがることにより、大気汚染物質の排出の削減にもつながります。(参考元:日本ガラスびん協会|環境と安全|エコロジーボトル

 

リターナブルびんの回収の仕組みがきちんと整っていたら、環境保護の観点からはリターナブルびんが一番望ましいところだと思います。

ワンウェイびんでも素材としてリサイクルすることで、一から作るのと比べると、限りある資源を守り省エネルギーになるので、ベターな選択肢だと言えます。

 

びんのリサイクルに関しては、こちらにも詳しく載っています。

ガラスびん3R促進協議会

 

リサイクルの課題

リサイクルした素材でつくられたびんは「エコロジーボトル」という名で再び使われています。

通常の商品と強度は変わらないようなので、筆者としては、市販されているびんはすべてエコロジーボトルにすればよいのではないかと思います。

 

しかしここで課題に直面します。リサイクルを推進していきたいにもかかわらず、カレットからつくるガラスと、原料から作るガラスとでは、原料から作る方がコストが安く作れるのです。

(参考元:日本ガラスびん協会|環境と安全|エコロジーボトル

 

商品を作る企業側は、コストのことを考えると、エコロジーボトルを採用するのに躊躇してしまうでしょう。消費者としても、エコな商品を選びたい気持ちはありますが、値段が高くなってしまうと日常的には取り入れにくいです。

この点は、びんをリサイクルする上での課題ですね。

 

課題はありますが、一個人としてできることとしては、びんを使用した後はリサイクル可能な状態で出すということくらいです。

使用済みのびんは洗ってきれいな状態で出すという習慣を、引き続きやっていこうと思います。

 

◇◇◇◇◇

 

今回は、缶とびんの資源としての出し方の確認と、リサイクルの効果や課題について取り上げました。

筆者は「もったいない精神」が少し強すぎるため、リサイクルに適さないものまでリサイクルに出してしまいそうなので、その点は気を付けようと思います。

なるべく環境に負担をかけずに、そして、自分も無理なく続けられるように。環境にとっても自分自身にとっても持続可能な形で、暮らしていきたいですね。

 

家庭ごみ・資源の出し方について、ペットボトルや古紙や容器包装プラスチックなど、まだまだ気になることがあるので、今後も取り上げていきたいと思います。