日常生活でこまめに動くことを習慣に。NEATを増やす。
NEATという言葉をご存じでしょうか。
Non-Exercise-Activity Termogenesisの頭文字をとった言葉で、日本語では「非運動性熱生産生」となります。
運動やスポーツ以外での、日常生活におけるエネルギー消費のことを指します。
特別な運動をする時間がとれなくても、日常生活でのエネルギー消費を増やすことが、健康的な体作りに十分役立つことが知られています。
今回は、筆者の生活の中でNEATを高められる場面について取り上げます。
ちょっと面倒な家事も、「これは体を動かすチャンス!」と考えると、けっこういい時間に思えてきますよ。
- ごみ出しや買い物
- なるべく歩く、なるべく自転車
- なるべく階段
- 床の拭き掃除
- パソコン作業を立って行う
- NEATについてもっと知りたい方はこちら
- 体型は日常生活の結果。だから結果を焦らず日常を整えよう。
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ごみ出しや買い物
ごみ出しや買い物ってちょっと面倒ですが、運動の機会だと思うと貴重な機会のように思えます。
ごみや商品を持って階段を上り下りしたり、てくてく歩いたり。
義務的な家事だと思うといやになっちゃいますが、重いごみや重い商品はダンベルと思うと、なんだかやる気になってきます。
なるべく歩く、なるべく自転車
幼稚園の送り迎えは、自転車ではなく歩きで行っています。
自転車に乗ると早く行けるのですが、せっかくもっと負荷のかかる方法で行けるならば、歩かないともったいないと思うのです。
娘の運動にもなるし、親子のコミュニケーションの機会にもなっています。
どこかに行くときに、徒歩か自転車かを判断する目安は、だいたい30分以内かどうかという感じで考えています。
30分以内で行けるなら、徒歩で行きます。それ以上になってくると時間がかかってしまうので、自転車で行くことを考えます。
公共交通機関や車というのは、自転車でも行けない場所に関して検討します。
家族での移動の場合は子どもがまだ小さいので車が多くなりますが、大きくなったら一緒にたくさん歩き回りたいので、それなりの体力を子どもたちにもつけておいてほしいと思っています。
なるべく階段
エレベーターと階段があれば、なるべく階段を利用します。
これは体を動かす目的の他に、待っている時間がもったいない、というところがあります。(筆者は少しせっかちなのです)
また、エレベーターだと「到着まで待ったあげく、混んでいて見送る」というケースもあります。
階段ならば体を動かすことができ、待つことなく自分のペースで移動できて、自分ではどうしようもないところで発生するストレスを感じずに済みますね。
床の拭き掃除
床掃除でフロアモップを使うことが多いですが、モップはドライでのみ利用し、ウェットシートでの使用はやめました。
その代わりに、雑巾がけをしています。
雑巾がけでは普段動かさないところの体のパーツを動かせるので、いい運動になっています。
床をしっかり見られるので、汚れをしっかり落とせるという利点もあります。
パソコン作業を立って行う
ノートパソコンを使っていて、ちょうどいい棚やカウンターなどがある方は、パソコンを立ってやることをおすすめします。
筆者は自宅で、ブログや仕事や家の事でパソコンを使う機会が多いです。
長い時間をパソコンの前で過ごしているので、立ってパソコンをすることで、この時間でより多くのエネルギーを消費することができます。
知り合いの職場では、スタンディングディスクが導入されているとのことでした。
他にも、職場で椅子代わりにバランスボールを導入しているという話も聞いたことがあります。
とにかく、一日の中で長く過ごす時間に対して、運動負荷を上げられるように少しでも工夫すると、効率的にNEATを増やすことができますね。
NEATについてもっと知りたい方はこちら
NEATを増やす重要性について、公益財団法人長寿科学振興財団の『健康長寿ネット』にわかりやすく書かれています。
上記サイトから学んだ内容を軽くご紹介します。
ヒトのエネルギー消費の内訳は
- 基礎代謝は60%程度
- 食事による熱生産生は6~10%
- 身体活動による熱生産生は30%程度
となります。
そのうち、身体活動による熱生産生は
- 特別な運動による熱生産生(EAT:Exercise-Activity Thermogenesis)
- 日常で必要な活動で生じる非運動性熱生産生(NEAT:Non-Exercise-Activity Thermogenesis)
の二つに分けられます。
運動習慣のある人はよいのですが、継続的に続けている人はそれほど多くないようです。
つまり多くの人にとって、一日の「身体活動による熱生産生」のほとんどはNEATによるものです。
NEATにつながる行動は具体的には、立ったり歩いたり、掃除・洗濯・子供との遊びなど、少し負荷のかかる日常生活での活動ということです。
これらの行動のより、NEATを日常生活の中でいかに増やせるかが、健康的な体型をキープする鍵であると考えられています。
体型は日常生活の結果。だから結果を焦らず日常を整えよう。
NEATに着目することを、学生時代の筆者自身に伝えたいと思いました。
当時の筆者は、ダイエットを目的に過度に運動したり食事制限をしていた時期がありました。
一時的に体重が減っても、運動や食事制限をやめて元の生活に戻したら、すぐ体重も戻りました。(ストレスでそれ以上に増えることも‥)
今は、特別な運動をせずに食事も普通に食べているけれど、日常こまめに動き回っているためか、ダイエットをしていた頃より無理なく体重をキープできています。
そして、自分が心地よく感じる程度に、普段の生活でちょこちょこ動いているだけなので、無理している感覚もありません。
結局、日常の積み重ねが、結果として体型に表れてくるということなのです。
結果を急いで、無理して追い込んで、理想の体型にはめこむ必要はない。
無理ない程度に少しだけ活動的に過ごして、その結果の体型を受け入れればいい。
そういうことを当時の自分の伝えたいですね。
◇◇◇◇◇
今回は、日常生活でこまめに動ける場面について取り上げました。
昨年6月にも同様な記事を書いています。
NEATが健康維持に着目されていることを知り、日常のこまめな動きの積み重ねが自分の体形や体調につながってくることを改めて確信しました。
ジムやジョギングを続けられる人もいますが、筆者は日常的な運動を続けることがなかなか難しいので(エンジョイでやるスポーツは好きです)、自信を持って日常生活で活動的に過ごしていこうと思います。
疲れたら思いっきり休むことも大切です!無理なく、心地よく感じる程度に行うことが、継続できるコツだと思います。
ただ、筆者が家のことをあれこれ動き回ってやってしまう分、家族は寝っ転がってゲームをしていることがしばしばあります。
うーむ。。それはいかがなものか。。
家族も巻き込んでいくことは、今後の課題ですね。